防霜ファン設定について
 
 
 防霜ファン設置茶園での設定値について、説明いたします。
 
1.防霜ファンの必要時期と設定温度
 
  *萌芽期前2週間前からが、必要となります。




 

日 数
 ON
OFF
  萌芽期が4月5日とした場合
ー14日
 3℃
  6℃
     3月22日〜
萌芽期
 4℃
 8℃
     4月 5日〜
+14日
 5℃
  8℃
     4月19日〜
摘採10日前
 6℃
  8℃
     適宜





 


  *研究者からの知見の相違についての進言
   研究者から平成11年6月3日に防霜ファン設定温度についての進言がありました。
   現在弊社内部にて調整中ですが、内容を公表致します。平成11年6月4日

   茶芽の耐凍性は年次によって異なりますが、萌芽期2週間以前はほとんどの場
  合、-10Cに2時間遭遇させても全く死にません。
  仮にその温度に遭遇させて50%の茶芽が死滅する温度をLT50としますと、茶芽のLT50
  は、萌芽期前の2週間にかけて-15Cから-2Cに急激に上昇します。ただ、萌芽期後か
  ら摘採期まのLT50は、±1C程度の変化はあります(厳密には、摘採期が近づくにつ
  れて植物体の含水率が低下するためLT50も低下する)が平行状態にあるため(萌芽期
  以後は生育に伴って耐凍性が変化することはありえない)、防霜ファンの設定温度を
  当初よりも+3Cもあげる必要はありません。

 
2.防霜ファンサーモ設置場所に関する注意事項
 
  ・サーモスタットは管理者が見やすい位置に設置しないで下さい。
  ・なるべく降霜のありそうな、茶園内部の北側の摘採面あたりに設置して下さい。
  ・道路脇などは、輻射熱や道路を通る車などの風の影響を受けやすく、
   実際の茶園内部とかなりの温度差が生ずる場合があります。
 
ちなみに牧ノ原のある防霜組合の平成10年度の設定
 
  3/4日〜   3℃〜6℃
   22日〜   4℃〜8℃
  4/5日〜   5℃〜8℃
  4/?日〜   6℃〜8℃
 
  萌芽予定日  3月27日
  摘採予定日  4月25日

生産者のページへ戻る
ホームページへ戻る